壬生町母親大会で「宇都宮空襲の紙芝居」上映
11月21日、壬生町第二回母親大会に参加しました。12.8太平洋戦争開戦の日を前に「戦争体験を語り継ぐ」企画が行われ、宇都宮空襲を語り継ぐ活動をなさっている大野幹夫さんがスライド映写による紙芝居を披露して下さいました。
宇都宮空襲の紙芝居を前に語る大野幹夫さん |
紙芝居は、おばあちゃんが孫たちに話して聞かせる空襲の恐ろしい体験談。判明しているだけで620人もの人が亡くなりました。写真の場面は、燃えさかる二荒山神社の鳥居あたりで逃げまどう人々。田川に飛び込んでも、焼夷弾の油が燃えたまま流れてきて川の中で焼け死ぬ人もあったといいます。大画面の迫力ある絵と語りで、宇都宮空襲のむごさが伝わってきました。宇都宮空襲は市民の住居地がねらい打ちされ、軍施設などは無傷だったとか。焼夷弾は日本家屋にあわせて開発されたもので、クラスター爆弾のように飛び散り、火がつくと水をかけても消えなかったといいます。市民の殺りくを目的にしたものでした。会場はシーンと静まりかえり、大野さんは、「いまでも亡くなった友人を思うと胸が詰まる。こんな戦争を二度と起こさないために、みなさんが周りの人々に語り継いでください」と訴えておられました。知っているようで知られていない宇都宮空襲の真実を語り継ぐ大切さをあらためて学びました。 |