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08/7/19 島根県の視察

 

2008/07/19  

7月16日から18日まで、経済企業常任委員会の視察で島根県を訪問しました。「しまねブランド」を全国、海外に売り出して活性化を図ろうとする県、商工会議所、企業のとりくみを調査しました。(写真は宍道湖に沈む夕日)

 島根県は交付税の削減による財政難、知名度の低さを乗り越えようと、県しまねブランド推進課をたちあげ、しまね和牛、しじみなど5つの品目を設定して商品開発やバイヤーとの交渉、アンテナショップの展開などを進めてきました。民間の知恵をかりながらとはいえ、行政の仕事として領域を超えた必死さを感じました。その他、松江の和菓子をアメリカに売り込もうという「NEW松江菓子」のとりくみについて聞きました。食習慣も味覚も違う外国人の口にあうようにと香り付けや甘みを強めにして開発したという菓子は、日本人の口にはどうかなと思う部分もありましたが、その努力は大変なものでした。同時に和菓子としての味、風情を大事にした菓子で勝負したいという店主に生き残りをかけた菓子店の意地を感じました。その他、建設業からイモ・イチジクなど農産物の生産と商品開発に進出した企業について、世界遺産登録を果たした大田市と石見銀山とりくみなどを調査しました。 

視察を終えて  島根県は知名度の低さ全国一とのことでしたが、美しい自然と歴史、文化に恵まれたすばらしいところ。地理的条件に恵まれないハンデをのりこえ税収をあげるため、地元企業や地場産業、農業生産を売り出す行政の姿勢は学ぶべきものがありましたが、力のある企業に支援が集中している感は否めません。普通に農業や漁業、商売をやっていたのでは生きていけないことにいいようのない矛盾を感じます。島根県からも「選択と集中」という言葉を聞きましたが、言い換えれば「光と影」。市場原理では「影」になってしまうところに光を当てるという「選択」が行政に求められているように思います。県のやるべき仕事とは…改めて考えさせられました。