2008/07/14　　　第294回6月定例会報告　②

第２９４回定例県議会は６月１６日閉会し、知事提案の条例改正など１５議案が可決、成立しました。日本共産党の野村せつ子県議は、１５議案中、県防災館の指定管理者制度の導入、国の地方法人特別税等に関する暫定措置法に伴う県税条例の一部改正、知事の専決処分の３議案４件に反対しました。(反対討論全文は「第294回6月定例会報告①」をご覧ください)

　　予算特別委員会設置　　　　最終日に今年度から創設された「予算特別委員会」が設置されました。予算特別委員会は、知事以下執行部の出席のもと予算と関連議案、県政の重要課題についてただすことができます。委員の定数は２５人で、２年に１回は全議員が委員になれます。日本共産党の野村せつ子議員は今年度の委員に選任されました。９月と２月議会のさい総括質疑(１～２日間)を行い、一般質問とあわせてより県民の声を届けることができるようになります。日本共産党の質問時間は９月議会１５分、２月議会２５分で、質疑の様子はとちぎテレビで放映されます。委員会の初代委員長には野田尚吾氏、副委員長に栗田誠氏(以上自民党)、野村寿彦氏(無所属県民クラブ)が選出されました。委員会の運営などについて協議する理事会が設置されましたが、日本共産党は３人以下の会派であるため理事を出すことが認められませんでした。
 

議員の日当(費用弁償)の見直し協議はじまる　　　６月１１日に開催された議会活性化検討会で、議員の日当(費用弁償)の見直しについて協議日程が決まりました。７月２９日、８月１８日、９月３日の検討会で協議されます。７月２５日には、県外調査として費用弁償の見直し、通年議会の開催に踏み出した三重県議会を調査します。全国では、神奈川、千葉、鳥取の３県が費用弁償を廃止し交通費実費支給のみとする改革が実現しました。日本共産党の野村せつ子県議は「議員の日当に対する県民の怒りの大きさは大変なものです。廃止できるようがんばりたい」と話しています。また決算特別委員会の見直しについては、６月９日に会議を開き、常任委員会に審査を委嘱するしくみなどを確認しました。
〔野村せつ子県議に寄せられた市民の声〕 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆議員は議会に出るから給料をもらっているンでしょう。なのに議会に出るたび日当がつくなんて理解できない。即刻なくしてもらいたい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ◆こんなことがまかり通っていたなんてあきれる。「居酒屋タクシー」の話といい、上に立つ人から改めてもらいたい。
 ◆交通費というけど、交通費ってこんなにかかりませんよね。実費払いが常識じゃないですか。

 「無名有力県」っていうけれど…　  　　今議会の質問で気になったのが「無名有力県から有名有力県へ」というフレーズ。福田知事が強調していることです。栃木県は実力があるのに宣伝の仕方がへただから知名度がないという。日光は知られていても栃木県だと思っていない人が多いとか。けれど県の実力とは何なのでしょうか。平均寿命は男性３８位、女性４５位と短命県。人口１０万人当の病院数３６位、看護師数４１位、児童福祉施設数３０位。福祉のお粗末さは県民が指摘するところ。打開の視点は県民福祉の向上にも向けられるべきではないでしょうか。