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08/6/17 涙なしに読めない記事

 今日、17日付け「しんぶん赤旗」のくらし・家庭欄「いまもつづく三池炭坑大事故禍 被災者たちの44年①」を読んだ。44年前の三池炭坑炭塵爆発事故のことが書かれている。44年前といえば私は小学校5年生。東京オリンピックの前の年だ。当時暮らしていた大阪では、盆踊りの定番は「炭坑節」と決まっていた。「つきが~でたでた、つきが~でたぁ、ヨイヨイ、みいけたんこ~お~の~うえにでた~」という歌詞をいまも覚えている。その頃は三池炭坑で何が起きたのか知るよしもなく踊っていた。21歳の若さで事故に遭い、重症のCO中毒になったある男性は、一ヶ月間昏睡を続け、目覚めたときは赤子のようになっていた。その後44年間寝たきりでこの春亡くなったという。この男性を取材した筆者の目を通して、事故の悲惨さが伝わってきた。一人息子を介護し続けた母親はすでに30年前になくなったそうだ。私にも20歳の息子がいる。どんな思いでお母さんは介護し、そして先立って行かれたのだろうか。涙で記事がぼやけた。いまも後遺症障害で苦しんでいる患者さんがたくさんおられるという。その当時のことを知らない世代として、しっかり読まなければならないと思う。